秋ですね〜レプトスピラ症について〜
10月9日(月)
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こんばんわ、右京動物病院の獣医師朴です。
9月も終わり2023年も残り2ヶ月…。早いものですね。
ふと散歩をしていた時、田んぼの稲が立派な実をつけているのを見かけ、だいぶ秋が近づいて来ている感じがしました。
気温も朝晩は肌寒いくらい冷えますので皆様体調にはお気をつけください。
さて今回は秋も近づいて来たということで、レプトスピラ症についてお話しさせていただこうと
思います。
レプトスピラ症は細菌感染の一種であるレプトスピラに感染することで発症する感染症です。
日本では感染症法という法律で四類感染症に指定されており、感染が認められた場合、
保健所に届け出をしなくてわならない病気となっています。
また、レプトスピラ症は人だけの感染症ではなく動物にも感染が認められる
人獣共通感染症となります。
主な感染経路は野ネズミなどの野生動物の尿から始まり、これに接触することで感染が起こります。
さらに、レプトスピラは淡水中や土壌中でも数ヶ月生存が可能とされているため、
レプトスピラに感染した尿に汚染された水や土壌からも感染する恐れがあります。(下図)
レプトスピラ症は別名;秋疫(秋やみ)と呼ばれ、昔は夏の終わり頃〜秋にかけて見られることが
多い病気でした。
というのも秋は稲の収穫など農作業中に汚染した水や土壌に接触することで感染してしまったケースが多かったみたいです。
以前は沖縄や西日本を中心に見られた病気ですが、近年では関東でも見られる病気となりました。
症状は黄疸、発熱、食欲低下、嘔吐、元気消失など様々認められます。
症状が悪化した場合はDIC(播種性血管内凝固症候群)による溶血傾向や
SIRS(全身性炎症反応症候群)による多臓器不全で死亡する場合があります。
抗菌薬の投与をすることで治療は可能ですが、治療中や治療後でも一定期間中は尿中にレプトスピラが含まれることがあるため、尿の扱いには注意が必要となります。
レプトスピラの予防はワクチンが有効とされています。
また、大雨や台風で浸水した地域でのお散歩は避けるのも有効手段です。
最近はやっと涼しくなって来ましたので、そろそろ外のお散歩の再開を考えられている方や
ワクチンが切れてしまっている方は注意が必要ですのでお早めに予防されることをお勧めします。
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師