保湿、保湿、保湿
2月22日(木)
*****セミナーのお知らせ(本院)*********
パピーセミナー:27日(土)、28日(日)
*****本院からのお知らせ*************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは、獣医師の朴です。
2月も終盤となりましたがまだまだ寒いですね。
学生時代、北海道で6年間過ごしましたが、やはり京都の朝は北海道と違った寒さを感じます。
日中はまだ暖かいですが、早く春が訪れてほしいものです。
さてこれから暖かくなるにつれて増えていく傾向にあるのが、痒みや脱毛と言った皮膚に
関連した疾患です。
その中でも犬アトピー性皮膚炎について書いていこうと思います。
犬アトピー性皮膚炎(cAD)とは遺伝的素因、環境要因、免疫学的要因など様々な病因が
関わってくる皮膚疾患です。
cADは完治することはなく、一生涯痒みと向き合っていかなくてはいけない疾患で、
いかに痒みを抑えて上げて日々を過ごしてもらうかが重要となってくる疾患です。
犬アトピー性皮膚炎には診断指標があります。下図のように8項目あり、
このうち5項目当てはまった場合、80%cADの可能性があるとされています。
さらにcADの確定診断を行うためには、除去食試験を実施しなくてはなりません。
除去食試験とは、除去食用のフードとお水だけで2ヶ月間過ごしてもらう試験です。
もちろんおやつもNGです。
2ヶ月間おやつなしかつフードとお水だけというのはなかなか大変です💧
その大変な中で、なぜ除去食試験を実施しなくてはならないかというと、痒みの原因が
食物アレルギー(AFR)またはAFRの併発の可能性があるためです。
AFRは挙動がcADに似ていることやcADの約30%近くがAFRを併発していると言われているので
除去食試験を実施する必要があるのです。
除去食試験の結果で、cAD、AFR、cADとAFRの併発が判定できます。
cADであった場合、かゆみ止めのお薬を飲んでもらい治療します。
この時、お薬だけを飲むのではなく保湿もぜひしていただきたいです。
cADは皮膚のバリア機能が落ちてしまっているため、外部からの刺激に弱くなっています。
なので、膿皮症や脂漏症も併発していることが多く見られます。
これらは保湿管理をしてもらうことで改善することが多く、保湿にはセラミドが含まれているものが
有効という研究結果も出ているので、ぜひセラミドが含まれた保湿剤を積極的に
取り入れていただきたいです。
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師