FIPとは??
****セミナーのお知らせ(本院)*********
パピー教室:25日(土)
*****本院からのお知らせ*************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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5月22日(水)
こんばんは、獣医師の細田です!👩⚕️
朝晩はやや冷えますが、だいぶ暑くなる日が増えて来ましたね
夏は大好きですが、このままだと7、8月には最高気温が40℃超えてしまうんじゃないかと
少し恐怖ですね😱☀️
本日も、懲りずに細田家の爬虫類紹介させてください。
トカゲもどきの黒豆ちゃんは、お迎え当時は12gの極小ヤモリでしたが、
わずか2ヶ月で倍以上の30gにまで成長しています🦎
最近、ハムスター用のモフモフベッドを新調し、ちゃんとそこで寝てくれています😍
癒しです♡
さて、本題に入ります。
ねこちゃんを飼っているご家族の方、これから子猫ちゃんを迎える予定の方、
猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気をご存知ですか?
FIPとは猫コロナウイルスの突然変異によって発症する、100%致死性の感染症です。
コロナウイルスと言っても、人で蔓延が騒がれていたコロナとはまた別です。
猫コロナウイルスは猫ちゃんにとって身近な病原体であり、
飼育猫の30〜40%は感染していると言われています。
感染も簡単に成立し、多頭飼育の猫ちゃんは感染率がほぼ100%という報告もあります🐈
しかし、猫コロナウイルスに感染した猫ちゃんのうちのほとんどが
無症状で、症状がでる子でも軽度の下痢になってしまう程度です。
ただ、そのうちのわずか数%の猫ちゃんでウイルスの変異が起こりFIPを発症してしまいます。
そして無治療だと、致死率はほぼ100%と言われています😨
FIPを発症した猫ちゃんは発熱、元気・食欲不振、腹水、呼吸困難、黄疸などの症状を呈します。
痩せて来ているのに腹水でお腹がパンパンになる、白目が黄色くなる等の特徴的な症状が出る子もいれば、
なんとなく元気がない、なんとなく体が熱いなどのわかりにくい症状の場合もあるので判断が難しい事も多いです。
確定診断は、腹水などの貯留液のPCR検査を実施し、病原体の存在を確認します🦠
無治療だと致死率がほぼ100%と言いましたが、昔は有効な治療法はなく、
診断されれば、ほとんどの猫ちゃんが亡くなってしまうか、安楽死を選択されていました😿
しかし、ここ数年でFIPの治療薬が次々と研究され、効果を表しています。
もちろん怖い病気であることに変わりはないですが、早期発見、早期治療で
治すことができる病気に変化しつつあります。
猫コロナウイルスがFIPウイルスに変異する原因はわかっていませんが、
発症のリスクが高くなる原因として
2歳以下の若齢猫(通常は3〜16ヶ月)
多頭飼育の猫
免疫力が落ちてしまうようなストレスが加わる
外飼い
等が挙げられています。
画期的なワクチンや特効薬があるわけではないので、極力リスクになるような事は避けるようにしましょう。
まだ治療薬に使用制限があったり、なかなか手に入りづらかったりで
難しい病気ではありますが、早期治療で治せる病気に変わって来ています。
何かご家族の猫ちゃんで変わった様子があれば迷わずご来院ください🐈
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師