不使用性の骨萎縮?🦴
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こんばんは獣医師の岡山です。
今回は少しイレギュラーな患者さんのお話です。
15歳の超高齢犬さんHちゃん。
生後6ヶ月の頃に交通事故に遭い左前足が動かなくなり15年間3本足で生活していたのですが、先日鈍い音と共に使ってない足が前腕の部分で変な方向に曲がってしまっていたとのことです。
1cmほどの穴も開いており出血があり骨がチラッと見えている状態でした。
使ってない足なので筋肉もペラペラの状態でレントゲンを撮ってみると骨も溶けて一部なくなっていました。
我々人間も骨折してギプス包帯を長期間巻いて使わないでいると、筋肉は痩せ細ってしまいますよね。
Hちゃんは同じことが15年の歳月をかけて起こっていたことが伺えます。
使えない足は残しておくべきだったか?
答えはNo!です。
少しでも動く、使用が認められる場合はリハビリの効果が認められる場合がありますが、全く動かない場合は徐々に血管が細くなり血流が悪くなります。必要な栄養も行き届かないため将来的に壊死や骨折が起こってしまいます。
治療法は?
断脚術(足を根本から切り落とす手術)になります。
Hちゃんの場合も肩からの断脚を考慮しましたが手術時間が長くなり、心臓病があるHちゃんには負担がかかりすぎると判断したため、比較的短時間でできる肘下からの断脚術になりました。
肘下から断脚術の懸念点は?
傷口の裂開を心配しました。
根本(肩)から断脚しない場合、転んだタイミングで傷口を地面に強く打ち付けてしまったり、立ち上がる際に患肢を支柱にして立つことで傷口に圧力がかかり傷口が広がってしまう可能性がありました。
Hちゃんの場合、15年間3本足で生活していたお陰でナイスバランスで滅多に転ぶこともなく、左前足を使うことなく立ち上がることもできるため肘下からの断脚でも良好な予後が期待できました。
手術直後
術後1ヶ月後
術後1ヶ月、肉が盛って、毛も生えてきました。
患肢は使わずに元気に走り回っているとのことです。
超高齢での不使用性による骨萎縮、肘下からの断脚とイレギュラーな患者様の症例でした。
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師